「オーソドックス」と「フリー」・・デニムで楽しむ2つのコーデ
ハイボールがたまらなく美味しい季節になりましたね・・「なかどん」です。
今日の投稿は「デニム着物編集部」のメンバーたちによる共同作業です。
編集部の中で、「着付け師」「スタイリスト」「ヘアメイク」「小物作家」が集まり
それぞれの得意ワザを披露して「デニム着物の魅力」に迫ります。
なかなか面白くて注目の企画ですよ。
モデルは初登場「SAKIさん」。八重洲で働くOLさんです。
実はSAKIさん、着付けを編集部員のcicacoさんから習った大のキモノ好き。
でも、デニム着物に袖を通すのは初めてで
「どんなコーディネートを楽しめのか ワクワクして来ました」と語ってくれました。
それでは、メンバー紹介をしましょう!
向かって右から・・今回はヘアメイク担当の「chinanago」部員。
そのお隣り・・今回は着付けと小物作家で参加の「cicaco」部員。
モデルのSAKIちゃんを挟んで向かって一番左が・・スタイリストの「yoko」部員。
撮影は、わたくし「なかどん」が担当いたします。
今回のテーマは二つ。
★「デニム着物でオトナ可愛く♪ オーソドックスコーデ」
★「デニム着物をもっと自由に♪ フリースタイルコーデ」
では、担当者別に撮影の様子をご紹介しましょう。
トップバッターは、着付け師&小物作家の「cicaco部員」から。
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【ここからは cicaco部員のコメントです】
着付けと、革を使ってバッグや小物を製作しているcicacoです。
それぞれ得意のテイストがあるだろうということで、私はあえてオーソドックスな着こなしを提案してみます。
私のコンセプトは、着物らしい着こなしだけど気軽な組み合わせ。
彼との街歩きデートに合うコーディネートを考えました。
デニム着物に 襦袢は洗える爽竹(そうたけ)、そして「ひでや工房」の半衿。
(爽竹とは、竹の繊維を入れたポリエステルの夏用生地です)
今回の着付けで気をつけたことは
デニム着物が無地なので、半衿を少し多めに出して顔周りを明るくしてみました。
帯は「ゆめこもん」で誂えたタイシルクの半幅帯。
ちょっと角出し風に結びます。
これからの暑い季節、カジュアルなお出かけには最適。
帯枕が小さい分、背中が涼しいですよ♪
帯揚げは白地に茶色の水玉模様の正絹。
最後に濃いピンクの平組の帯締めを。
小物は、私が「きものいろは」の名前で出しているバッグや、かんざしバレッタを使うことになりました。
オーソドックスコーデのバッグは、水色の革と着物地をあわせた小さめトートバッグを選んでみました。
髪飾りは、ヘアメイクのchinanagoさんのチョイスです。
撮影は吉祥寺「ゆめこもん」の周辺をぶらぶらと。
ちょっとお店を覗いたり、お昼を食べたり・・
本当にデートをしているような表情ですよ♪
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再び「なかどん」です。
次のテーマは
★「デニム着物をもっと自由に♪ フリースタイルコーデ」
スタイリストの「yoko部員」に登場していただきましょう。
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【ここからは yoko部員のコメントです】
自由な着物コーデ担当のyokoです。
今回は、デニム着物を2パターンを楽しむ例として、
「洋装カジュアルバージョン」のコーディネートを担当しました。
私用したアイテムは
①SAKIさんお手持ちの私物
②cicacoさんのお手製アクセサリーや鞄
③(yokoの)私物を少し加えたコーディネートです。
SAKIさん私物の赤いハイヒールに、cicacoさんお手製の赤い縁取りのバックがピッタリ♪
今回は思いつきでcicacoさんの「蝶々かんざし」に飾り紐を通して帯留め(?)のようなベルトを作り、帯代わりにしてみました。
もう一本は三分紐です。
蝶々の下の石の飾りもcicacoさん作成の羽織紐クリップです。
襟元が淋しかったので、飾りのレースを流行のチョーカーのように巻いてみました。
これも思いつきで。
帽子もカジュアルなデニム着物にピッタリですね。
新緑の木々をバックにしたSAKIさんは、着物姿というより洋服のモデルさんのようですね♪
カジュアル着物で洋装コーデのポイントは、「着物の概念を一度外す」こと。
衿や帯を意識せず、着物というよりワンピースのような感覚で小物を合わせたり、洋服に合わせるようなアイテムを使ってみること。
着物を洋服のように着てみたいと思っても、合わせやすい柄や素材など限られてしまいます。
その点、デニムはもともと洋服生地なので、何でも合わせやすいですね。
女性の場合、着付けにまだ慣れていなくて上手く着れない時、天候や体調できちんと長襦袢や帯をしたくないような時もあります。
そんな時でも着物が着たいと短時間で気楽に着れるのはカジュアル洋装コーディネートではないでしょうか?
正統派の着物の方からすると邪道だと思う方もいらっしゃるとは思います。
私はそれでもカジュアルに着物を身近に思ってもらえるために、特に若い方にはひとつの提案だと思っています。
着物はファッションのひとつですし、オシャレをして楽しめるものですものね♪
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はい、「なかどん」です。
デニム着物編集部の皆さん、そしてSAKIさん、本当にお疲れさまでした。
「目から鱗」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
でも、「デニムだから出来る自由」がそこにあります。
読者の皆さんも、頭を柔らか~くしてキモノのオシャレを考えてみてください。
おまけのワンカットはアウトドアショップの前で。
「なんじゃ、この車は!!!」
レースの着物に着替えたSAKIさんも大喜び♪
楽しい一日の締めくくりです。
最後に、SAKIさんからメッセージが届きましたのでご紹介しましょう。
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もともと着物が好きで、自分で装って楽しんでいたのですが、今回初めてプロのスタイリストの皆様にコーディネートしていただいて、自分では想像もつかなかったアレンジやヘアスタイルなどを体験できて、楽しいだけでなくとても勉強になりました。
デニム着物には初挑戦で、「思ったよりもずっと着心地がいい❗」というのが一番の感想です。
柔らかくて肌触りもよくて、なにより手入れもらくちん。
カジュアルに楽しむのにぴったりの着物でした❗
デニム着物の可能性にワクワクした一日でした❗
【From SAKIさん】

東京・池袋で、カジュアルな着物屋「ゆめこもん」を営んでいます。
前職はテレビ番組のプロデューサー。古いルールに縛られず、新しい感覚で和のファッションの楽しみ方を提案しています。