着物でアートツアー in 府中
アートコレクティブ府中(略ACF)と当編集部とのコラボ企画『きものアートツアーズ』で府中を巡ってきました。
武蔵国の国府、府中。所々に古い建造物があると聞きましたが、いったいどんな街なのか?どんなアートに出会えるのか、ワクワクしながら1900年の歴史がある”大國魂神社”に集合しました。
この日のアートツアーガイドは、映画作家として活動されているACFのやじまちさん。(歯科医もなさっています!!)
ヒッコリーのデニム着物に、パソコン基板の柄の半幅帯。半襟はメッセージがプリントされたもの。襟の後ろ側にメッセージがちらりと…。
さらにアールヌーボーな素敵なバレッタ💛。
歩くアートのようなクールな着物姿のやじまちさんと一緒にツアー出発です♪
大國魂神社で参詣した後に訪れたのは、創業200年以上の『紙よし村』
千代紙、便せん、ぽち袋など、温もりある伝統工芸の和雑貨が並ぶ、老舗和紙専門店です。素敵なご主人は11代目!
大判の和紙が豊富で「タンスの下敷きにするとよいです♪」とヤジマチさんが教えてくれました。
折り紙の種類も多く、海外の方にもおすすめしたいお店です。
次に向かったのが『蔵カフェ』。
美味しい手焼きのケーキとコーヒーをいただきました♪。
このカフェは、”府中市景観賞”を受賞した酒蔵(築160年!)を改装して最近オープンしたそうです。
2階はギャラリーになっていて、豊富な地酒も販売しています。
和の雰囲気がたっぷり味わる、居心地のよい空間でした。
古い建造物が結構残っているんですね~とぶらぶらと歩いて向かったのが『クラフトギャラリーつぼみ』
「益子焼」を中心にガラス細工やかご網などの暮らしの工芸を扱うギャラリーです。
木製のディスプレイ棚やテーブルに丁寧に並べられた作品から、作家さんたちの手仕事が感じられました。
ご店主夫婦が素敵でした^^。
奥様のお父様は、民藝派の巨匠、島岡達三さんだそうです!店内の手の届くところに作品が展示されていました。
人間国宝だと伺い、恐縮しながら拝見したのですが…
そのプライスに驚きました^^ぜひ、お店で驚きをご確認くださいませ。
続いて向かったのが現在、”フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展”開催中の『府中美術館』。
北欧の手仕事を堪能しました。ご存知の通り、北欧の冬は暗く寒い日が続きます。
多くの時間を家の中で過ごすため、インテリアを楽しむ方が殆どだそうです。
“自然”から着想を得た造型、斬新な色使い、高いデザイン性と機能性で、多くのデザイナーが歴史に名を残しています。
デザイナーたちは、職人と一体となって製品を作り上げます。
その製品価格は、それほど高価ではありません。北欧のプロダクトデザインからは、日常的にアートを楽しもう!という心意気を感じます。
美術館の閉館と共に、解散の時間です。
着物を楽しむ。何かに心を置くという点では、アートを楽しむのと同じかもしれません。
やじまちさんが「着物を着て歩くことがすでにアートだから♪」
とおっしゃっていました。全くその通りですね。
参加者一同、大満足のツアーでした。
ACFのやじまちさん、ありがとうございました!
今回巡った各所の情報です。
◎紙よし村
大國魂神社から歩いてすぐです!
◎蔵カフェ
http://nakakyuu.wp.xdomain.jp/
◎クラフトギャラリーつぼみ
http://fuchutown.com/?p=6469
(府中タウン新聞のサイトです)
*島岡達三さんの展覧会があるそうです。
西武池袋本店6F 9/27~10/3
◎府中美術館
http://finnish-design2017.exhn.jp/